http://www.asahi.com/paper/column20090123.html?ref=any
- "▼よく知られる白泉の句に〈戦争が廊下の奥に立つてゐた〉がある。いつしか身近に忍び寄っていた戦争が暗がりにぬっと立っている。戦慄(せんりつ)的なイメージに背筋が寒くなる▼「戦争」を「失業」に言い換えれば、派遣労働の緩和を詠んだことになろうか。これほど経営者に都合よく、労働者に酷な制度の正体に気づくのが遅すぎたという、反省も込めてのことだ。働く場での人間の復権を願いつつ、「雇用の安定」をめぐる春闘の、労使の議論の深まりに期待する。 "