▼第10講 教えの喜びは、教師の特権にあらず:NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20081225/181342/?P=1
・文系の学生が多い同学部において、デジタル基礎技術はマイナーな講義だ。2年前にはたった2人の学生だった講義が、今では口コミもあり、40人を超える学生が応募するまでになった。
・かつて、ある教授がスタントに語った。「全員を見るなんていうのは不可能だ。優秀な2割の学生だけを引っ張ればいい。それ以外は無視して構わない」と。そうした意見に対し、スタントは一線を画す。
・ミニ・スタントをつくるうえで、スタントは、毎回の講義でその日に教えた内容を基にした応用問題を演習課題として作成し、学生たちに解いてもらうことにした。その演習問題を解く過程において、学生たちは自由に席を動いて周囲と話し合ったり、相談し合う環境を作った。いわば、仲間とコミュニケーションをしながら、課題を解決していく環境を作り出したのだ
・教えることでコミュニケーションが生まれ、理解する喜びだけでなく、教える喜びもまた感じられる。それが内発的動機づけにつながる」とスタントは語る。先生、いつもは使わないような脳みそをフルに使って、もうクタクタです。
・「この教室のざわつきは、私語とは違い『うるさい』ものではない。学生たちが真剣に理解を深めるための『音』であり、決して心地悪いものではない」。こうスタントが表現するように、心地よいざわつきが学生たちのやる気を増すことにつながっているようだ。
・このクラスはどの講義よりもざわついてうるさい。でも、そんな“雑音”は気にならないほど、集中できている
・どうしてこの講義には出続けるのかを聞いたところ、「1対1を感じられるから」とすぐさま応えてくれた。
・ボクは教育に対する真理は一切変えていない。環境が変わった時には自らを変え、方法を変えればいいだけだ
・スタントが作り上げた新しいメソッド。どれだけ多くの学生がいようと、常に状況を把握する視線を配り続けることと、自分に代わる分身をうまく操ること。これは、企業社会における上司と部下の関係にもつながることではないだろうか。
・一挙手一投足を上司や教師が指示するのではなく、上司や教師の分身を作り、部下や学生に運営を安心して任せられるようになれば、組織力の底上げにになる。
・自分で何もかも背負うのではなく、相手を信じ、任せることができるようになれば、全体のレベルが上がっていくことをスタントの「デジタル基礎技術」のクラスは証明する。
▼早稲田大学研究者紹介WEBマガジン
http://www.waseda.jp/rps/webzine/back_number/vol013/vol013.html
"感動教育―スタント効果で学生の「やる気」をよみがえらせる"
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