英知の結集という顔をしながら、もう何年も立ち止まっている。
結局辿り着いているように見えるのが、広告ビジネスだ。
やたらとクリックさせ、広告を見せる。広告の表示回数だけが自分達の生命線だと思っているのだろうか。
大メディアよりもBlogの記事のほうがよほど知的になっている。
もはや、囲い込みも彼らには魅力に感じないだろう。
石井氏の指摘するように、自分達のポジションを再考すべきときだ。
良い記事を書いているんだから生き残れると過信するのは、良い技術を持っているから生き延びれると過信してきたIT企業と同じ轍を踏むことにつながる。新聞を始め大メディアがなくなっては困る、だが、代替品は既にあるのも事実。気張って欲しい。
▼メディア企業が踏み出すべき一歩 MITメディアラボ・石井裕副所長 インターネット-最新ニュース:IT-PLUS
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITzx000016122008
・情報のエコシステム(生態系)におけるポジションを考え直すべき
・情報社会を地球に見立てると、昔は情報というマントルが、マスメディアという巨大な火山を通じて地表に噴き出していた。しかし今はあらゆるところに出口があって、情報があふれ出している。
・収集した様々な情報を組み合わせて分析し、自分なりの判断を下して行動する。そうした点と点をつないでいくような作業が、ネット社会では当然のものになりつつある。
・情報爆発という言葉もあるが、今の状況は情報と情報とが複合されることでより大きな爆発を呼ぶ「組み合わせ爆発 (Combinatorial Explosion) 」であることを意識しなくてはならない。
・では、メディア企業は単に組み合わされるべきパーツとしての情報を供給するだけの存在になるのか。そうなりたくなければ、何をすべきなのか。
・そのひとつは、情報をコーディネートする仕組みをつくる、ということだろう。混沌とした組み合わせ爆発の世界で、必要としている情報を必要としている人に届けるマッチングのシステムだ。そしてそこでは、なぜその人にその情報を勧めるのかという理由を明確に伝えられることが重要になる。
・それを実現するためには、まず人々がどこで情報に触れ、どのように活用しているのか、つまり人とメディアが交差するフレームワークを的確に把握することが必要条件になる。
・そして500人、1000人の記者の視点ではカバーできないほど多様化した情報ニーズに応えるために、ひとつの会社の中で閉じることなく、世界中のあらゆる出来事や議論とリンクしながら情報を分析していくような手法を開発できるかどうかもポイントになるだろう。
・だからこそgoogleは怖いのだが、そういう怖さの本質を日本のマスメディアは理解していないのではないか。
・現代は「情報はタダ」が当たり前の世界だ。これまでのような、コンテンツ流通の統制でマネーを生んできたようなビジネスはもうまかり通らないだろう。読者は様々なソースから得た情報をマッシュアップ(組み合わせ)して自分のメッセージを発信したいと思っているのに、そのニーズに応えられないからだ。
・流通に関する障害がない、シームレスな情報の海。
・これはコンテンツやサービスを空気のように提供して、費用を負担すればもっと快適な空気を吸うことができる、というタイプの手法
・なのになぜ足を踏み出せないのか
・進化できなければ絶滅するだけ
・座して待っていてもこの流れは止められない、だったら先にやってしまおう
・逆に決断を最後まで先延ばしすれば、反対の恥ずかしい意味で歴史に残ってしまう
・生き延びたいのなら、先に行って出し抜かなくてはならない
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